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【ご報告】人材育成講座5 開催しました

【ご報告】人材育成講座5 開催しました

人材育成講座6

2021年12月12日
令和3年千葉県障害者芸術文化活動支援事業  うみのもり企画

人材育成講座5 音楽表現部門
「多様な人との音楽づくり•音楽あそび
レクチャー&ワークショップ」


講師に即興からめーる団
(赤羽美希氏 正木恵子氏)をお呼びして
実施いたしました。

最初に自己紹介として鍵盤ハーモニカでの
演奏もいただき
その後、今までのご経験から
使ってきた楽器を実際にご覧いただきながら
ご紹介くださいました。

後半は
「千葉」をテーマにお互いに言葉を出し
音楽(曲)へと作り上げていきました。

録音しました動画(音)は
音楽家渡邉達弘さん(講義中では記録係になられていましたが、、、)によって編集され
2021年3月15日〜20日千葉市民ギャラリーいなげでの展覧会「うみのもりの玉手箱」で
展示発表いたします。

この報告を記しております、私、こまちだたまおはアート(美術)の分野で
障害のあるかたと表現活動のお手伝いをしています。
本日の即興からめーる団のお二人のお話を伺って学んだいくつかのことを列挙しますと
小さな事項でも丁寧に拾って受け止めて形にしていくことが
障害のあるかたとの関わりの基本でもあると感じました。
それは既成概念にとらわれず
そのかた、そのかたの仕草も表現として受け止めていくことでもあります。
とはいえ、その既成概念を外すということが支援者の皆さん、難しいのですよね。
その外しかたに慣れているのがアート、音楽、演劇、詩などの表現に関わる人間の得意とするところであり、
既成概念が少なく表現活動に取り組めるのが障害のあるかたの特権であったりもすると思います。

今日のお二人の講義の中で何度も既成概念を取り払ったうえでの発想がたくさん見受けられました。皆さんのヒントになられたのではと思っております。

●音楽だから譜面通りに演奏しなければいけないわけではないこと。
●障害の特性にあわせられる楽器があること。
●障害の特性にあわせて楽器にしてしまうものもあること。
●ともかく音を出せば音楽になる音律があること。
●皆さんからのヒントをつなぎ膨らませることで音楽が出来てしまうこと。
それはお互いの発想をプラスに組み合わせ構築していくことで協調性と誰一人残さない携わりが出来ること。
●答えは一つではなくたくさんあり
誰もが音楽を奏でられること。
●楽しく音を出せば音楽になること。

そう、音に楽しいで音楽です。
皆さんとご一緒に曲を作っているときに
即興からめーる団のお二人が丁寧に皆さんの言葉を拾い音楽を紡ぐそのご様子から得たことの一つはお一人お一人の尊厳を大切にし
否定ではなく肯定の発想で場を構築するでした。

例えば 
障害のあるかたの雄叫びを
迷惑な声だ!と感じるか
生きている証だ!音楽だ!と感じるか
どちらで受け止めるか。
ここにも障がいのあるかたの
表現活動を通じて支援者が
得られる発想と感性の高まりが 
ケアの本質をも今一度見つめる
きっかけにもなるように思った次第です
私も更に精進したいと心から思いました。

ご参加の皆様、
ご参加したくともご用があって参加できなかった皆様、
少しでも表現活動にお心傾けてくださっている皆様、本日もありがとうございました。

こまちだ記